徒然甘蕉

chebuwriterのブログ

女を捨てる、男を捨てる。

「女を捨てる」という言葉がある。

女性が自身の「女の部分」を捨てている場合に使われる言葉である。

所謂、女の子らしくないガサツで下品な女性を表す言葉である。

男女差別的な意味で捉えられるため、男から女性へはもう使われない言葉かもしれないが女性が自虐的に使うこともあるだろう。

 

「男を捨てる」という言葉はあるのだろうか。

男らしくない、ナヨナヨしてハッキリとしない男は「男を捨てて」いるのだろうか。

そもそも「男を捨てる」ということ自体に、男らしいような印象がある。

私が「あいつ、男捨ててんな」という言葉に対して浮かぶイメージは「ボロボロの服装でタバコを吸っている松田龍平のような男」である。

すげーかっこいい。

これは「男を捨てる」の「捨てる」の部分に男らしさを感じていることが原因だろう。

つまり、「男を捨てる」の「捨てる」という部分を女性らしい言葉に変えればいいのである。

例えば、「男を花壇に植える」とかどうだろうか。

 

「あいつ男花壇に植えてんな」

そんな言葉が向けられた先には、ひとりの男が見える。男は花壇に植えた自身の「男の部分」に毎日水をやり、微笑みながら話しかけるのが日課だ。

「今日もいい天気だね」

そう言いながら彼は自身の「男の部分」をそっと撫でる。

「早く大きくなるんだよ」

あくまで捨ててはいない自身の「男の部分」に彼は愛情深く接する。

しかし、彼の「男の部分」は元気がなくフニャリと折れ曲がったままだ。

「それでも大丈夫」

そう呟く彼の横顔はどこか哀愁が漂っていた。

 

あれですね。

「男の部分」と言うと相当ヤバイことしてる印象になりますね。