人の肛門を勝手に狙撃するな
私はウォシュレットを1回も使わずに人生を歩んできた。
シャビシャビの日も、カチカチの日も、あれ?俺うんこしたっけ?ってぐらい綺麗に出た日も、いつもトイレットペーパーのみで暮らしてきた。
もはやプライドと言っても過言ではないだろう。
そんな私のいたいけな肛門が初めてウォシュレットに狙撃された。
トイレットペーパーで拭くために腰を浮かせて、もう一度座った時にウィーンと音がした。
罠だと気づいた時には遅かった。
今までで初めての感覚が私の肛門を襲う。
思わず立ち上がり、水浸しになる壁とマイボディー。
なんとかパンツをあげ、ドアを開けた。
便器を見つめながら呆然としている私に清掃のおばちゃんは言った。
「ちゃんと流れるの確認してて偉いねぇ。」
別に自分のうんこに別れを告げていた訳ではないんだが。